テマリブログ

てまり窯の作業日報など

自傷系アート

今夜は、ETV特集で「痛みが美に変わるとき」を観た。松井冬子さんと上野千鶴子さんの対談が、一番面白かった。男性には理解が難しい?女性の「ジェンダー化された痛み」という痛みがあるようだ。想像力を働かせ、それがどんな痛みなのか、何故、それが美になるのか、考えてみるのも面白いかも。
「浄相の持続」、「くちなわ」、「夜盲症」など、実におどろおどろしいが、こういう自傷系アートと言われる絵を観て、心癒される人々が存在することも確からしい。
人間が死んで朽ちていく様子を描いた九相図に感動し、現代の九相図と言われるような絵を描く彼女の才能は素晴らしいと思う。描かずにはいられない衝動は、どこに向かうのか、そして、これから彼女がどのように変わっていくのか、とても楽しみ。