あったらいいな
今日の朝日新聞の経済面に、ファーストリテイニング会長兼社長の柳井正さんの言葉が載っていた。この不況下で独り勝ちしているユニクロ。価格以上に品質がいい。僕も衣類は殆どユニクロだ。デザインも極めてシンプルで、ゴテゴテと余計な絵柄や装飾がないのがいい。しかも機能的。
- なぜ、ユニクロはリスクをとれるのですか?
「同じことをやり続けているから。スポーツと同じで、何回も繰り返せば上達する。プロフィット(利潤)とリスクはイコールだ。・・・あったらいいなを作り出すこと。それが大事だ。」
同じことをやり続けることの大切さは、焼き物の世界とて同じだと思う。生き残る美しいデザインは、小賢しい作為からは生まれないと思う。何度も何度も繰り返しているうちに削りだされるものだと思う。大谷石の釉薬もやり続けたからこそ、少しずつでも進歩したのだ。今年もお客様の「あったらいいな」に耳を傾け、いいものを作っていきたい。