テマリブログ

てまり窯の作業日報など

女と男

今夜のNHKスペシャル「女と男」は衝撃的だった。Y染色体が、単純コピーを繰り返して行くうちに、どんどん壊れていき、数百万年後、消滅していまうかもしれないなんて知らなかった。現にY染色体が無くなってしまった哺乳類(ネズミ)もいるのだ。このネズミのようにY染色体の機能を他の遺伝子が引き継ぐような突然変異が無ければ、いずれ「男」がいなくなり、人類は滅亡?! 胎盤を作る遺伝子は、Y染色体にあるのだ!
また、精子の劣化と数の減少の速度がとても速くなっているとう報告にも驚いた。日本やデンマークでは、自然妊娠が難しくなるレベルまであと少しというところまで平均値が下がっているというのだ。なぜ人間の精子は劣化したのか・・・。それは、違うオスの精子間で競争が無かったかららしい。チンパンジーのような乱婚では、より強い精子を持ったオスの遺伝子が残るが、一夫一婦制だと、そういう自然淘汰が殆どされないのだ。更に皮肉なことに、生殖技術の進歩が、ますます自然淘汰を阻み、どんどん自然妊娠が減っていく現実。Y染色体が無くなる前に、人類は生物として機能しなくなるかもしれない。科学技術に頼らなければ、子孫を作れなくなるなんて、まるでSFの世界だ。
精子バンクを使うシングルマザーの増加、娘の母親による代理出産、男女の同性愛者同士の間で子供を作った家族を見ていると、頭が混乱してくる。生殖技術の進展の早さに心が付いて行けない。