テマリブログ

てまり窯の作業日報など

無縁社会

夜、NHKで「無縁死・32000人の衝撃」を見た。32000人と言えば、年間自殺者数に近い。故郷から上京して後、両親が亡くなって、故郷に帰れなくなり、孤独死する人や生涯未婚で孤独死する人、親族からも見放されて、遺骨さえ引き取られない人が増えているという。いつ自分も「行旅死亡人」になるか分からない恐怖を感じた。老いていく中で人との縁が少しずつ切れていくのは、仕方のないことかもしれないけれど、誰にも看取られず、たった一人で死んで行くのは、やはり寂しい。
昨日も、近所の親類の人が、一人で息を引き取った。元気だった頃は、よく工房に立ち寄って、おしゃべりしていった人。お別れの挨拶は出来なかった。祖母の時もそうだったが、ちゃんとお別れ出来ないのは、寂しく悲しい。
自殺も悲しいが、無縁死も同じくらい悲しい。