テマリブログ

てまり窯の作業日報など

カナモジカイ

今日の朝日新聞の17面オピニオンに、前日本語学会会長の早大名誉教授、野村雅昭氏の興味深い話が載っていた。
常用漢字を増やすな日本語が滅びる」
一部抜粋

表記の違いや同音異義語異体字などが多い漢字を抱える日本語は、情報処理の負荷が非常に大きい。処理のスピードや量の面でアルファベット26文字しか用いない英語のような言語に太刀打ちできない。小学校で英語が本格的に教えられだしたら、ゆくゆくは、使い勝手の悪い漢字を持つ日本語が見向きもされなくなり、英語が公用語になるかもしれない。かなのほかローマ字を活用してもいい。漢字に過度に依存しない身軽な日本語なら、使い続けれれ生き残れる。日本語を守るためにこそ、漢字を制限すべきです。
社会生活で使う漢字はできるだけ精選し限定して、ていねいに教え、使用する。統計上、漢字は1500字ほどもあれば日常生活は十分に間に合います。ひらがなで意味のわかるものはひらがなで書く。

英語の場合は、パソコンで入力する場合、アルファベットをそのまま打っていくので、スペルを忘れることはないけど、漢字の場合は、読めても書くことが出来なくなってしまう。最近、漢字が書けなくなっている自分に驚く。更に漢字は、イチイチ選択変換しなければならず、本当に煩わしい。アルファベット入力とかな入力の切り替えも、HTMLをいじっている時、特に煩わしく感じる。

ネットで、このことを検索してみたら、「カナモジカイ」にヒットした。日本語を複雑怪奇にしている難解な漢字を必要以上に使わないで、意味のわかる和語を「カナ」で表記しようというこの会の意図は、これからの日本語を考える上で、非常に重要だと思った。