テマリブログ

てまり窯の作業日報など

BASURA

今日は、宇都宮大学の峰ヶ丘講堂で、BASURA*1というドキュメンタリーを見てきた。
フィリピンのマニラ近郊の巨大なゴミ捨て場の街「スモーキーマウンテン」で40年以上にわたり、ゴミを拾って転売することを生業にする人々を撮ったドキュメンタリーだ。
人間としての尊厳もへったくれもない絶望的な貧しさに驚かされる。地球上の地獄のひとつだろう。マルコスのような人間を頂点とした腐敗しきったフィリピン政府や、汚職まみれの役人たちの「汚れた部分」を象徴しているようだ。
たまたまスモーキーマウンテンに生まれてしまったがために、地獄を味わわざるを得ない人々と、たまたま日本に生まれて、普通の家庭に育って、不自由なく暮らしている自分との差に愕然とする。
こういう地獄から脱出するためには、貨幣経済から離脱して、自給自足の生活に戻るのも手だと思うのだが・・・。

*1:タガログ語で「ゴミ」の意