テマリブログ

てまり窯の作業日報など

重ボーメ計破損

今朝、ちょっとした不注意で、19年間使ってきた重ボーメ計を壊してしまった。
もともとボーメ計は、食塩水のような液体の比重を計る浮ひょうであり、水に固体粉末が拡散していて、しかも粘性のある釉薬の比重を計ることが出来るのか、便宜的とはいえ、ずーっと違和感があった。

重ボーメ度Bhと比重dは、次式で表される。

  • d=144.3/(144.3-Bh)
  • Bh=144.3(d-1)/d

壊れる前に計っておいた銀茶釉の重ボーメ度は52だった。この時、この釉薬の比重は、1.5で、上の式に代入すると、Bh=144.3×(1.5-1)/1.5=48だ。全く違う。やはりダメだ。

しかし、比重を計ることが目的ではないので、わざわざ高価で壊れ易いボーメ計を使う必要がないのではないか。丁度いい釉厚の時の濃さが分かれば良いわけで、釉薬毎に自作の壊れない簡易浮ひょうを作ってみようか。
それから、大西政太郎先生の釉薬の本には、ボールミルのミル玉と試料の重量比は1:1がいいと書いてあるが、てまり窯で、いろいろな材料を試した結果、重量比ではなく、体積比の方がいいのではないかと思うのだけれど、どうだろう。