テマリブログ

てまり窯の作業日報など

真砂

先日4日に見学した産総研の地質標本館で見た稲田の黒雲母花崗岩の風化の様子が、芦野石の採石場の近くで見られるとは、思ってもいなかった。熱膨張率の違う鉱物が寄り集まった花崗岩は、温度変化によって、バラバラになり易いという。そして、6割ほど含まれている長石類は、表面からハロイサイト化(粘土鉱物化)し、水によって運ばれ、堆積して陶土になるという。この真砂は、陶土の源流なのだ。気の遠くなるような長い時間を経て、やきものの原料になるのだ。とても感慨深い。

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