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てまり窯の作業日報など

分子進化中立説

今日の朝日新聞の科学面に、非常に興味深い記事があった。見出しを紹介する。

ミクロの進化「運」が左右
環境に適した生物の子孫が繁栄するというダーウィンの「自然選択(自然淘汰)説」一色だった時代に、分子レベルの進化のほとんどは生存に有利でも不利でもないとする分子進化中立説が日本で生まれた。進化における「偶然」の重要性を示して、当時の常識を覆した。以来40年。大量の遺伝情報の解析が進むいま、中立説の先見性が改めて浮かび上がっている。
(小林舞子、瀬川茂子)

国立遺伝学研究所の故木村資生(もとお)教授が、分子レベルの変異が集団内でどう変化するのかを、確率モデルを作って計算し「中立説」を数学的に示したという。生物の進化では、「偶然」が極めて大切だという考えに、非常に親近感が湧く。