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てまり窯の作業日報など

ネオジム磁石

今夜、NHKの「サイエンスZERO」という番組で「ネオジム磁石」というフェライト磁石の10倍近く強力な磁石を知った。人工磁石は、1917年にNS鋼が作られてから、現在最強磁石のネオジム磁石まで、日本人によって開発されたというから驚き。この強力な磁石は、モーターの構造やエネルギー効率を格段に向上させ、電気自動車やHDD、携帯電話のスピーカーにも使われているのだ。世界のエネルギー消費の50%はモーターによるものらしく、エネルギー効率の向上は、二酸化炭素排出減にも貢献しているのだろう。
このネオジム磁石に使われているネオジム(Nd)と耐熱性向上に必要なジスプロシウム(Dy)は共にレアアース(希土類)と言われ産出量が少なく、現在中国産が97%以上だそうだ。中国が輸出にブレーキをかけ、価格が上昇しているという。ここでも原油同様、資源の乏しい日本の壁になっている。燐灰石やマンガン鉱石にもレアアースは含まれているというから、将来的には、こちらから手に入れるのだろうが、どちらにしても、輸入に頼るとなると・・・。