テマリブログ

てまり窯の作業日報など

茶漉し

以前は半球形の茶漉しをつけていた。この方が穴の数も多く、目詰まりしにくいといわれているからだ。しかし、今回窯出しした新しい茶銚(平茶漉し)と、以前作った半球形の茶漉しの茶銚とを、同じ条件で、比較してみると、殆ど差がない。しかし最後の方は、差が歴然で、平茶漉しの方が出がいい。絵からもわかるように、半球形の茶漉しが、水面から顔を出すようになると有効な穴の数が、減るからではないか。平茶漉しでも、茶漉し部分の面積を大きくし穴の数を増やせば、半球形の茶漉しに負けないのではないかと思う。しかも平茶漉しの方が、不良率も低く、掃除もし易いというメリットもあるから、てまり窯では、これからも平茶漉しを採用することにした。
また、茶銚用に大谷石で作った鉄釉の発色もよく、とても気に入った。粘度も低く、低ボーメ度で釉掛け出来るので、茶漉しも埋まることなく良好だ。
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