COROT
- モルト・フォンテーヌの思い出
- 真珠の女
ヴィル・ダヴレーの森の中で、楽しく我が道を行くコローの絵は、押し付けがましくなく、静かに囁いているようと表現されていたが、確かにニンフの囁きが聞こえてきそうで、気持ちもゆったりする。
あの独特の銀灰色と木々のぼやけたような梢は、当時発明された写真の影響があるかもしれないということだったが、当時の写真を見て、なるほどと思った。あのピカソもコローの絵を好きだったというから、面白い。
基本の灰色に黄土色や青などを混ぜることによって、光の具合を調整するという。一口に灰色と言っても、非常に奥深い色なのだ。そういえば、てまり窯の大谷石の灰白釉も灰色だけど、焼き上がりは、どれも微妙に違う。
*1:ジャン・バティスト・カミーユ・コロー、1796〜1875、フランス人