テマリブログ

てまり窯の作業日報など

材料科学

昨晩のNHKプロフェッショナルは、東工大の材料科学者、細野秀雄教授。紫外線を照射することでセメントに電気が通ったり、工房にもたくさんある石灰とアルミナで、オレンジ色の透明な物質が出来たり、鉄と砒素で超伝導物質が出来たり、驚くことばかり。材料科学の最先端は、すごい競争らしい。自分が生み出した物質が世界を変えてしまうかもしれないなんて、すごい世界だ。

目の前の事実を、まっすぐ見る

という細野先生の言葉は、科学者にとって、最も大切な姿勢だろう。ありきたりの物質で新素材を作ることは、大変なことだと思うけど、実用化には、大切な要素。料理や焼物の世界にも通用するのではないか。希少で高価な材料を使うのではなく、ありきたりの材料を組み合わせて、より良い物を作ることは、コストを下げるだけでなく、仕事を長く続けることにもなるだろう。