テマリブログ

てまり窯の作業日報など

食糧危機

昨晩、NHKスペシャル「世界同時食糧危機(1)アメリカ頼みの“食”が破綻する」を観た。国内で消費しきれないトウモロコシを安値で、海外に輸出し、輸出先の農業を衰退させ、アメリカ農業に依存させる攻撃的戦略。世界的にこの戦略を進めたから、トウモロコシの値段が上がれば、アメリカの農家は大儲けだが、輸入国では、食糧危機が世界同時的に起こってしまう。本当に恐ろしい仕組みだ。地産地消の真逆をいくこの戦略は、穀物を使ったテロと同じ気がする。世界を同時不況に陥れたサブプライムローン問題もアメリカ発。莫大な利益を得る人がいる一方で、貧困に陥ってしまう人がたくさん生まれる社会というのは、果たして真っ当な社会といえるのだろうか・・・。
やはりNHKの他番組でやっていたが、アメリカ国内の格差も酷いらしい。僅か400人の資産家と残りの人の資産が同額というから呆れる。医療保険もないから、病気になったら、へたをするとホームレスになってしまうらしい。日本の格差よりも酷く感じる。自分さえ良ければいいという社会は持続できまい。