テマリブログ

てまり窯の作業日報など

深岩白釉施釉成功

午前9時過ぎに、大谷白釉の釉薬掛けが終わり、いよいよ問題の深岩白釉の釉薬掛けに。先ずボーメ度を大谷白釉と同じに調整。大谷白釉に比べ、柄杓にかかる力が強く、粘度が大きいことが分かる。小皿から試験的に施釉してみると、粘度が大きい割りに、曳糸性があり均一に掛かっている。これならマグもいけるかもと、早速マグに施釉してみると、なんと、大谷白釉と同じように施釉出来たではないか! 比喩してみると、散々手古摺らされたじゃじゃ馬に、ひょっこり乗れた感じ! ヒビも入らず、水引きも早く、嬉しくて、工房内を駆け回ってしまった。これで上手く焼ければ、てまり窯の新しい釉薬として行ける。
おととい、ヤケクソでやった方法で、こんなに上手くいくとは、思いもよらなかった。この方法は、大谷白釉にもフィードバック出来るかもしれない。施釉という行程は、陶芸では、あまり注目されないけれど、非常に大切な行程なのだ。深岩白釉のお陰で、レオロジーという言葉も知ったし、ディーフという解膠剤のことも知ったし、苦労した甲斐があった。